こんにちは。薄口キャリコン(薄口キャリアコンサルタント)です。
就職支援のキャリアコンサルタントをしています。
カウンセリングの学習歴は1990年代後半から20年以上、
キャリアカウンセリング、キャリアコンサルティングの実践歴は15年以上です。
このブログでは、
○国家資格キャリアコンサルタントを目指している方
○国家資格キャリアコンサルタント試験に合格して間もない方
に向けた情報発信をメインに行っています。
さて、大きな決断を下し、そして決して少なくはない受講料を支払って申し込んだ
キャリアコンサルタント養成講座・養成講習(以下、キャリコン養成講座)。
送られてきたテキストや資料を見て、『新たな資格を取得してキャリアアップしよう』、
『自分の新たな武器にしよう』、『今の仕事に役立てよう』、『キャリコンになって
活躍しよう』、『人の役に立とう』など、ヤル気と期待に不安に胸をふくらませて
開講日を迎えたところ・・・
いざ通学が始まると、授業の内容だけでなく、自宅でのWeb視聴や課題学習など、
覚えることや、やることがたくさんあって驚かれたのではないでしょうか?
仕事をしながら、わずか3~4か月の受講期間でこなすにはボリュームが多すぎる!
これからどうやって通学講座に臨んでいったらいいのか? 大丈夫だろうか?
と、わからなくなってしまうかもしれません。
結論として、
キャリコン養成講座の通学では、キャリアコンサルティング実習・演習でのロールプレイングを通して、「傾聴」の型を習得することが最優先です。
理由は次の3つになります。
理由①:「傾聴」の型の習得には時間がかかる
理由②:知識を得てもアウトプットする術が無ければ何もできない
理由③:そもそもキャリアコンサルティングが実践できない
順番に解説します。
理由①:「傾聴」の型の習得には時間がかかる
傾聴の技法は、日常生活ではほとんど使わないものなので、多くの方は実際に
通学講座でやってみて初めて、その難しさに直面することになります。
やり方や進め方を頭で理解したとしても、実際にやることはとても難しいです。
私も初めてやった時はもちろんできず、なんでこんなことをやる必要があるのか、
意味が分かりませんでした。
しかし、この習得なくしてキャリアコンサルティングの実践は不可能です。
また、型の習得には時間がかかります。
恐らく、多くの方が、通学講座の期間にどうにか型が身につけられるかどうか、
になるでしょう。そのくらい時間を要するものです。
また、学習の時間は限られています。
そして、面接ロールプレイの練習は相手が必要ですし、講師からの適切な
フィードバックも必要です。
養成講座の修了後に、面接試験の対策講座を受講するという手段もありますが、
プラスアルファで費用がかかってしまいます。
ですから、是非、通学講座の期間内で傾聴の型を身につけてしまいましょう。
理由②:知識を得てもアウトプットする術が無ければ何もできない
キャリコン養成講座では、カウンセリング理論やキャリア理論など、
多くのことを学びます。その知識は自分自身のためにも確かに役立つものばかりです。
人生が豊かにもなります。
しかし、その知識はアウトプットして相談者(クライエント)への支援に活かして
初めて役に立ちます。そのアウトプットの手段が、傾聴の技法です。
理由③:そもそもキャリアコンサルティングが実践できない
理由②と重なりますが、傾聴の技法について、最低でも型が身についていないと、
キャリアコンサルティングを実際に行うことができません。
キャリアコンサルティングは傾聴の技法を使って相談者(クライエント)を支援して
いくものですから、まずは、傾聴の実践ができてナンボの世界なのです。
傾聴を行うための3つの態度(自己一致、無条件の肯定的配慮、共感的理解)をベースに、
うなずき、あいづち、感情の反射、繰り返し、質問(開かれた質問、閉ざされた質問)、
要約といった傾聴の型を実践できるようにしましょう。
【今回のまとめ】
キャリコン養成講座は、国家試験対策の講座ではありません。
しかし、通学講座の面接ロールプレイで学ぶ内容は、面接の実技試験に
ほぼそのまま活かすことができます。
面接の実技試験の合格のカギは、傾聴の技法が実践できているかどうかで決まります。
そのためには、通学講座の間で傾聴の型を身につけておく必要があります。
今回はここまでにします。それではまた。